スタッフ紹介
理事長 牧 信宏

私たちは、長年、障がい福祉に関わる仕事に通して、重度で重複の障がいがあり、かつ医療的ケアを必要とする方々と日々を過ごしてきました。特別支援学校高等部卒業後、社会に巣立つ喜びと緊張が入り交った笑顔を見せていた若者たちも歳を重ねるにつれ、私たちと同じように両親の老いに向き合わなければならない時期がきます。しかし、日常的に医療を必要とする重症心身障がい者が、家族と離れ、その人なりの自立を目指した生活をおくることのできる場所は限られています。
施設や病院ではなく、新たな生きる場所として、私たちは、グループホームの立ち上げを目指しました。グループホームには24時間対応可能な訪問看護ステーションを併設し、また、地域に暮らす重心の方々に積極的な在宅医療を実施しているクリニックとの連携のもと、入居者の体調管理や緊急時にも対応する体制を整えました。また、在宅生活をおくる方々が家族の事情やレスパイトにも対応できるよう短期入所を実施しています。
私たちは、重症心身障がい者の方々が安心と喜びをもって暮らすことができるグループホームを少しずつ拡充していくことで、地域社会における障がい福祉の増進に寄与していく所存であります。
小山さん(ねがいの木)

福祉系の大学で福祉のことを学び、またその時に牧理事長に出会いました。そこから福祉の仕事一色で今まで過ごしてきました。また、その中で重症心身障害児者の方々との出会いがありました。表情や仕草でたくさん私たちに伝えようとしてくれる彼らと共にする時間はとても楽しく、魅力的でした。その中で「彼らの生活を支えたい」という、同じ想いの3人が集まり共同生活援助と訪問看護ステーションを立ち上げ、事業がスタートして4年目になりました。
24時間の生活を共に過ごす中で、楽しいことや大変なことがたくさんありました。色々なことを看護師といつでも共有し、考えることができることも当法人の良さだと思っています。そして、利用者さんと家族、職員と一緒に笑い合える関係性でありたいと思い、日々関わっています。